業務日報

7月12日(日)

昨日、友人に第二子が誕生したとの報せが入った。最近、何かと訃報が多いけれど、新しい命も生まれる。よかったよかった。最近会っていないある人も、もうすぐ子供が生まれるはずだ。うちの部署でも、２組が出産を控えている。同期の一人も、少し前に出産したばかり。

かくして世間は至って平和だが、僕個人はここ数ヶ月、ひどく悲しい暗い気持ちに陥っている。芸術とも仕事とも関係ないところでだが。

ただ、かろうじて芸術の良いところは(本質的でないけど)、如何なる方面のどんな状況下であれ、やるべきこととして定まっている点だ。とにかく僕は、幸いなことに、発表の場が目前に迫っているのだから、それをするしかない。これが終わってからも、やりたいことはやりきれない程幾らでもある。頼まれたわけでも期待されているわけでもないけど、ある種の必然がある。それについて考えたり行動したりすることは、単純に楽しいことだし、各種の問題をも解決……しないわけでもない、多分。

昼にＦＬＯＡＴへ打ち合わせに行く。その後実家に帰り、ＦＬＯＡＴの鍵束を誤って持って帰ってしまった気付く。夜、返却しに再びＦＬＯＡＴへ行く。何とも間抜けな話。

以前、東京からやってきたアーティストが明日の朝帰る、って晩に別れて、その人の家の鍵束を持って帰ってきてしまった時はさすがに焦った（翌早朝、出勤前に返却しに行った）。

ちょっと動き回っただけで疲れる……昔から体力はないが、ここ数年は特にひどい。年とったというより、怠惰と不摂生が原因だ。例え精神活動であれ、「最後にものを言うのは体力」、と熊耳武緒も言っている。本当にそうだ。これが終わったら、身体を動かそう。規則正しい生活をしよう。

と、心に決めて、これから飲みに行く。ここ数日「りときや」（事務所の隣にある居酒屋。ビールが190円で飲める。一人で行くとそっとしてくれる）に入り浸り。居酒屋で制作できるのは運動展のいいとこです。