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業務日報

7月11日(土)

最近、屋上ガーデニングとかいう話をよく聞きます。文化的方面から。208でもその筋の人を呼んでやってましたか。よくわからないけど、いい話ですね。

よっしゃ俺もやろう、と思い立って、僕の事務所、5階の一室から階段で上へ。ビルは6階まであって、そこを登ると、各室のブレーカーやら電力計やらが集約された小さな空間があって、屋上へ続くと思しき扉がある。が、この扉には鍵がかかっている。

ここがいわば7階部分になるのだが、階段はもう一階続く。そこで終点、いわば8階に相当するが、これも外へ続くと思しき扉があるのみ。どっちが屋上?これは多分、あれだろう。もう一段上の屋上なのだろう。学園モノで、普通の屋上で不良が喧嘩してると、てめえらつまんねえケンカやめな、って一段上から(普通の屋上の出入りする部分の屋根の上から)、颯爽とスケバンが出る位置だ。どっちでもいい、外に出れれば、屋上は制覇したものだが、こちらも鍵がかかっている。

さて、どうしたものか、と再び7階側の扉に戻る。すると奇妙なものを発見する。曇りガラスの先の風景は想像できないが、屋外であることは確かなのに、扉には薄汚れた表札がついている。「 701 北川 」……

701!6階建てテナントビルと思ってたその上に、ナンバリングされた個人名の扉!どういうことだ?更に捜索する。しばらくして、扉の隣、ブレーカーやらがある箇所に、紙片が挟まれているのを発見する。

「701号室 田中様 電報をお届けに参りましたがご不在でしたので……」何と電報の不在票。しかも名前が違う。が、飽くまで701号に住む個人狙い。これはただの屋上への扉じゃないのか?

外に出て、下の道路からビルを眺める。両サイドをより高いビルに挟まれ、背後の道路は商店街のアーケードに覆われている。外からではビルの屋上の様子はなかなかわからない。が、可能な限り離れて、少しだけ屋上の様子が見える。6階の上にある小さな7階建物部分。あれ、窓ついてるじゃん。うっかり。窓から出ればよかったわ。ってんで、再び7階へ行くが……窓なんてない。えええ!じゃあ、外から見えるあの建物は……ここじゃない?……ひええ!

つまり!まだ全体像は把握してないので想像だが!僕がもう3年近く借りてるこの6階建てのビルには、独立した部屋が、屋上にポツネンとあることだ。しかし、日中居ないのでなんともいえないが、7階からは人の気配がしない。電報も随分前の日付だし。

何とか屋上行きたいのだが……。

  • 6階の非難口から屋上へよじのぼる
  • 屋上への扉の鍵をピンキング探す
  • 隣のビルから飛び移る

どれも、かなり難しい。

もー、たかだか屋上へ行くのに!屋上緑化以前に、屋上解放運動しなきゃならんね。

山本握微 - Yamamoto Akubi - Email : akubi(at)kiwamari.org