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業務日報

7月2日(木)

突然、出先で指令を受け、担当外の取引先に行くことになり、神戸の、栄えてない側の町を歩いた。中韓系の店が並んだ薄暗い商店街があって、そこで昼食をとることにした。精肉屋や総菜屋が中心で、食堂はスーパーを併設した中華料理屋一軒しかなかった。中華丼を食べた。美味しかった。背後の席で、店主の中国人と、常連客と思しき客が話していた。「そういうのは、役所が決めるんだよきっと。町の名前とか番地とか。電柱とかについてるプレート、日本語でプレートってんだけど、そこに書いてあるのは、ちゃんと、多分役所が決めてるんだよ」話の流れがよくわからなかったが、どうも店主の中国人は、自分で町の番地を設定したいようだった。なかなか興味深い話だが、プレートは別に日本語じゃないと思った。

最近見た劇の感想。ハイバイ。精華小劇場。あまり面白くなかった。そりゃ人にはそれぞれの人生があるでしょうよ。知ってます。それをその程度の情感で見せられても、今更よ。冒頭の、だらだら劇中劇は面白かった。そのだらだらでも成り立つ世界には確かに演劇の、刺激的な可能性がある。ところが後半、それが一切発展しない、その芽に甘えたきりになっている感がある。多分、この劇団の代表作は面白いのだろう。ならそれで充分だ。場をつなぐための佳作は要らない。

山本握微 - Yamamoto Akubi - Email : akubi(at)kiwamari.org